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猫に嫌われてしまった

ごえもん、スコティッシュ、3才4ヶ月、雄、未去勢
2008/3/5

初めまして。近所の雄猫が干していた布団にマーキングしていたみたいで布団の匂いを嗅いだ瞬間から『ウーッ』とうめき声を上げて行きなり私に飛び掛ってきて首と耳を思いっきり噛まれたので(耳タブに穴があき、首は深い傷)思わず思いっきり頭を叩いてそのまま投げてしまいました。それから何日か経ちますが私を見るだけで『フーッ』と怒り近づいて行くとまるで『こっちに来るな』みたいな声でうめきながら私の目をじっとにらんでいます。これではダメだと思いキャリーの中に閉じ込めてそっとしていますが食事とトイレ時に出すとまた飛び掛ってきそうな勢いで私をにらみます。みなさんが書いてあるように以前は抱っこが大好きだったのに今はもう私を敵だと思ってるようです。次に噛まれたら私も容赦なくいきそうで悩んでます。食事、トイレなどさまざまな要所で飼う事が困難な状態になってます。こんなに敵意むき出しの飼い猫なんて見たこともありません。対応方法をぜひとも教えてください。よろしくお願い致します。




ごえもんちゃんは近所の猫の尿の匂いによって興奮状態になり、運悪くあなたがその場に居合わせたために攻撃を仕掛けたものと思われます。ある刺激によって高揚された猫が偶然居合わせた別の無関係な人や動物を襲うケースがあり、このことを、転嫁攻撃と呼んでおります。

転嫁攻撃は襲う相手に条件づけされることがあり、何の高揚がなくても、相手の存在によって繰り返し攻撃が引き起こされます。また、もし襲われた飼い主が猫を強く攻撃し返すと、飼い主に対しておそれをいだくようになり、転嫁攻撃にさらに防御性攻撃が加わって、いっそう悪化します。

対処プログラムとして次のようなことをお勧めいたします。

転嫁攻撃を抑えるためには近所の猫の姿をみえなくしたり、尿のにおいを消したりすることにより高揚の刺激をなくすように心がけます。

去勢手術が効果的な場合もあります。ケガをしないよう猫の爪も切っておいてください。

決して体罰を与えないで下さい。防御的攻撃をさせないためには猫の攻撃に対してけっして反撃に出ないことです。

ごえもんちゃんがあなたに攻撃しなくなるまでに、長い時間が必要な場合があります。できるだけ会うことを避けるようにし、1週間くらいたってから徐々に会うようにしていってください。少し大きめのケージにいれて別の部屋に閉じ込めておくのもひとつの方法です。

水鉄砲や笛、コインを入れた空き缶をあちこちに用意します。攻撃行動が始まりそうになったら、これらをつかって猫の気をそらせてください。

おくすりを内服させることができるなら獣医師に行動治療用薬を処方してもらうのも効果があるかもしれません。猫のフェイシャル・フェロモンに関してもご相談下さい。

自分が飼っている猫が、急に変貌してしまって非常にショックを受けられているかと思いますが、かならず落ち着くことを信じて、あせらずに時間を掛けて取り組んでみてください。

JAHA外科認定医 菅野信二先生
(兵庫県・南が丘動物病院)




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