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猫の舌の傷が治りません

Marie、チンチラシルバー、3才、雄、去勢済
2007/10/15

3歳のチンチラシルバー(雄、去勢済、コロナウイルスのキャリア)です。
10日前に中性洗剤をなめてしまい、口中に違和感があったのか自分で前足を口に入れ、舌と喉の奥を傷つけて入院しました。
舌の化膿した部分は脱落・再生しましたが、舌の両脇についた深い傷が2本ふさがりません。
嚥下が難しく餌を自力でとれないため、24時間点滴の状態が続いています。
かかりつけ医師には自然治癒しか方法がないと言われましたが、体重がすでに1キロほど減少してしまい、
傷が治る前に体力が尽きるのではないかと気がかりです。
点滴の内容は把握していませんが、主成分は生食です。
一昨日ステロイドを投与したとのことでした。
貧血が進行し、ヘマグリッド値が10%になったため、今日90cc輸血をしました。

経口で食事ができないため、明日切開してチューブを通し、栄養管理を始めるそうです。

何分口中の出血がとまらなくては、病状は好転しないと思います。
有効な止血剤はあるでしょうか。




猫の舌の傷が治らない、出血が止まらないとのことですが、先ず何故なかなか治らないかを調べてもらう事が重要です。
傷が治らない理由としては、次のような事が考えられます。
(1)ウイルス、細菌、真菌などの感染が合併している。
(2)傷が深く、本来、縫合処置が必要なものである。
(3)身体の免疫力を低下させるような疾患に罹っている。(例えば、猫エイズ、猫白血病ウイルス感染症、糖尿病、尿毒症など)
(4)創傷の治癒を遅らせるような疾患をもっている。(例えば、低蛋白血症など)
(5)実は傷ではなくて、腫瘍である。
(6)病状に対して、治療が適正になされていない。また、出血が止まらない理由としては、
(1)、傷が深すぎて、本来、血管の止血や傷の縫合が必要である。
(2)、身体の止血機能に問題がある場合や出血性素因がある場合
(3)、実は傷ではなく、腫瘍である

上記のような事が舌の傷が治らない理由として考えられます。
治療として、体重が減少しているとのことなのでチューブ栄養をしてもらうのは良い事でしょう。きっと、チューブを介して造血剤も投与してくれると思います。
有効な止血剤はあるかとの御質問ですが、止血できない原因がわかれば自ずと解決できるものと思われます。先ず治らない原因を調べてもらう事が重要です。

JAHA内科認定医 九鬼正己先生
(東京都・ダクタリ動物病院広尾セントラル病院)




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